僕自身は、納得してやっているので何も気にしていなかったのですが、説明しておかないと誤解を招きそうだなと思ったので、少し説明させていただきます。
静か農園の畑は、もともと田んぼとして使用されていました。
そのため、鋤床層(耕盤層?)という固い土の層が残っておりました。
田んぼとして使用する場合、水を貯めなければいけないので、あえて土を固くして水はけを悪くするという作業があります。しかし、畑として利用する場合は、水はけが悪いと困ります。
そこで、この固い地面を壊さなければいけないのですが、その方法として、
【機械で壊す方法】と【植物の根と微生物に壊してもらう方法】と2種類あります。
静か農園では、植物の根を利用して地面を壊す方法を選択しました。
つまり、雑草をほったらかしにするということです。
雑草の根っこが、固い層を突き抜け、その根っこの周りに微生物が増えて、固い層を柔らかくするのです。
わざわざ遠くからこんな田舎に足を運んでくださった皆様に、きれいな田舎の風景、きれいな畑・野菜を見てもらいたいという思いも当然ありましたが、雑草だらけの風景を見せてしまうことになってしまい申し訳ありません。
決して、管理が行き届いていないわけではありません。
土が良くなるまでの間、断腸の思いで雑草を放ったらかしにしています。
「なんだ、ニワトリが畑の中で遊んでいると聞いてきたのに、雑草しかないじゃないか。野菜はどこに生えているんだ。ニワトリはどこにいるんだ。」
と思われてしまった皆様、申し訳ありません。
雑草の中で、野菜はたくましく育っています。雑草の中をニワトリは走り回っています。
徐々に、土もよくなってきているので、雑草を生やす必要もなくなってくる予定です。
そのときには、きれいな畑の風景を楽しんでいただけると思いますので、もうしばらくお待ちください。
いい畑というのは、地面の深くの土まで団粒化している畑のことです。深く団粒化していればいるほど、いい畑になります。団粒化すると、
・地中深くまで酸素が入りやすくなる
・植物の根っこが伸びやすくなる
・野菜と共生関係の微生物が増えやすくなる
といいことだらけです。
土を団粒化させるために重要なことが、出来るだけ畑に水をためないようにすることです。
つまり、田んぼの時に重要であった、鋤床層を雑草の力で壊す期間というのが、少しだけ必要になってしまうのです。
ですので、雑草だらけの畑を見てがっかりされたお客様、もうしばらくすればきれいな畑になりますので、景色も楽しんでいただけるようになると思います。
静か農園の土は、確実に良くなっていますので、野菜の味ももっと美味しくなります。どうぞご期待ください。
農場長 石田